大阪革新懇衆議院選挙アピール

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「市民と野党の共闘」で立憲主義を回復し、命と暮らし守る政治を実現しよう

2021年10月14日
大阪革新懇代表世話人会

 本日衆議院が解散し、10月19日公示、31日投開票で衆議院選挙が行われます。今回の選挙は8年10か月に及ぶ安倍・菅政治の継承か立憲主義の回復をめざす野党政権の実現かが最大の争点となります。2015年9月、第2次安倍政権は立憲主義をふみにじり安保法制を成立させました。このたたかいの中で「野党は共闘」の声が生まれ3度国政選挙が行われ、「市民と野党の共闘」は分断攻撃に抗して深化発展してきました。そして今回の衆議院選挙では9月8日に「市民連合」を介して4野党が共通政策を締結し、9月30日には立憲民主党、日本共産党の党首会談で「限定的な閣外協力」との政権合意がまとまりました。小選挙区における統一候補の調整が今も進められています。大阪では19ある小選挙区のうち9選挙区(立憲民主党6、日本共産党2,社会民主党1)で野党統一候補擁立の見通しです。統一候補の勝利とともに全国最大の比例ブロック・近畿(29議席)での立憲野党の前進のために全力をつくすことをよびかけます。

 安倍政権は発足当初から憲法9条の解釈改憲で安保法制を成立させただけでなく森友・加計・桜疑惑などで公文書廃棄や隠蔽、公務員を自死に追いやるなど政治の劣化と民主主義破壊をすすめてきました。原発事故による福島の避難民の声を無視し、沖縄では辺野古新基地反対の県民世論に対して問答無用の埋め立てを続けています。さらに新型コロナウイルス対策では保健・医療機関の声を聞かない、科学に基づかない、検査も補償も不十分で多くの国民の批判を浴びています。同時に、安倍・菅政権と太いパイプを持ち憲法改悪の旗をふり、2度の「住民投票」を強行しカジノ推進に突き進む「維新の会」にも痛打を与えなければなりません。“改革勢力”としての「維新の会」に対する幻想を打ち破る丁寧な対話が重要です。

 私たちは、安倍・菅政治の暴走が続くもとでも検察庁法や入管法の改悪を断念させ、大阪市をなくす「住民投票」でも2度も劣勢を挽回し勝利しました。政権交代が実現すれば、気候危機打開のエネルギー政策への転換やジェンダー平等の実現、学術会議任命拒否の撤回、桜疑惑などの真相解明が確実に進みます。核兵器禁止条約の締結や辺野古新基地建設の中止などにも政治が動き出します。

 戦後政治史の中でも何度か政権交代が行われましたが、残念ながら国民の願いに応える政治は行われませんでした。今回は違います。確実に憲法に基づき民主主義と国民生活守る政権の誕生が可能です。「あなたの一票が決める」「今日とちがう明日をつくろう」と訴えて政権交代を実現しましょう。